「ナウシカの原作はどこで読める?」
「あらすじや登場人物について詳しく知りたい!」
「見どころや評判は?」
と気になっている方も多いでしょう。
この記事では、そんな方のために、ナウシカの原作を徹底解説!
どこで読めるのか、物語のあらすじ、登場人物の魅力やファンが注目する見どころポイント、レビュー、さらには、作品を生み出した宮崎駿氏についてもご紹介し、作品の魅力を深掘りしていきます。
- ナウシカの原作はAmazonで読める
- あらすじや主要な登場人物に関する詳細
- 作品の見どころや他の読者の感想レビュー
ナウシカの原作はどこで読める?Amazonで読めます。

漫画「風の谷のナウシカ」は、多くのファンを持つ宮崎駿氏による不朽の名作ですが、ナウシカの原作はどこで読めるかお探しの方も多いでしょう。
こちらで読めますが、残念ながら2024年現在、電子書籍版は配信されていません。
そのため、作品を楽しむには紙媒体の単行本を入手する必要があります。
主な入手方法は以下の通りです。
新品の単行本を購入する
新品の単行本は、全国の書店で取り扱いがあります。
全7巻のセット販売や、愛蔵版なども見つかるかもしれません。
また、Amazon、楽天市場、漫画全巻ドットコムなどのサイトで購入できます。
価格はワイド版全7巻セットで4,367円(税込)が相場ですが、サイトによってはポイント還元や送料無料サービスがあります。
ご自身の利用しやすいサイトを選びましょう。
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中古の単行本を購入する
ブックオフなどの実店舗やオンラインストアで、定価より安価に入手できる可能性があります。
ただし、在庫状況は変動しやすく、全巻セットが揃っていない場合もあります。
メルカリなどのフリマアプリでも出品が見られますが、状態や価格は様々です。
宅配レンタルサービスを利用する
「購入するほどではないけれど読んでみたい」「保管スペースがない」という方には、TSUTAYA DISCASの「コミック宅配レンタル」がおすすめです。
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「風の谷のナウシカ」ワイド判全7巻を取り扱っており、購入するよりも費用を抑えて読むことができます。
料金は、レンタル料金(1冊あたり99円~165円税込)+送料(冊数により1,100円~1,650円税込)。
全7巻をレンタルする場合、合計2,255円(税込)となります(1冊165円×7冊+送料1,100円)。
レンタル期間は20泊21日と比較的長く、じっくり読むことができます。
自宅まで届けてくれるため、書店に足を運ぶ手間も省けます。
ただし、人気作品のため貸出中の場合もあります。
ご自身の予算や読みたいスタイルに合わせて、最適な方法を選んでみてください。
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作品のあらすじ・ネタバレ・概要

宮崎駿氏が12年以上の歳月をかけて描いた漫画「風の谷のナウシカ」の作品のあらすじ・ネタバレ・概要について解説します。
アニメ映画版とは異なる、より深く広大な物語が展開されます。
概要
作者は宮崎駿です。
初版は、1983年7月1日発行・全7巻で、発行部数は累計1780万部を突破(海外8か国語で翻訳)しました。
ジャンルは、SF・ファンタジー。
舞台は、「火の7日間」と呼ばれる最終戦争で巨大文明が崩壊してから千年後の世界。
猛毒の瘴気を放つ「腐海」と呼ばれる菌類の森と、そこに棲む巨大な蟲たちに大地は覆われています。
映画版との違いは、1984年公開のアニメ映画版は、原作漫画の第2巻途中までのストーリーを基にアレンジを加えたものです。
漫画版では、映画には登場しなかった「土鬼(ドルク)諸侯国連合帝国」との大戦争が描かれ、物語のスケール、登場人物の苦悩、世界の謎がより深く掘り下げられています。
テーマも「人間、文明、自然」の関係性を極限まで問い詰める、重厚なものとなっています。
あらすじ
辺境の小国「風の谷」の族長の娘ナウシカは、自然と心を通わせる優しさと、飛行用具メーヴェを乗りこなす卓越した能力を持っています。
ある日、軍事大国トルメキア王国が、西方の大国・土鬼(ドルク)諸侯国連合帝国との戦争のため、風の谷にも同盟国として参戦を要求。
ナウシカは父ジルに代わり、戦いへと赴きます。
戦場でナウシカは、トルメキアの皇女クシャナや、ペジテ市の王子アスベル、僧官チヤルカなど、様々な人々と出会い、戦争の悲惨さを目の当たりにします。
トルメキアと土鬼の戦いは激化し、土鬼は旧文明の生物兵器「粘菌」を使用。粘菌は暴走し、世界を滅亡の危機へと陥れます。
ナウシカは腐海や蟲たちの存在意義、そして汚染された世界の真実を探る旅に出ます。
その中で、腐海が実は汚染された大地を浄化するために生まれたこと、そして蟲たちがその森を守っていることを知ります。
ネタバレ
物語の終盤、ナウシカは「シュワの墓所」と呼ばれる旧文明の遺跡にたどり着きます。
そこには、汚染された世界を浄化し、清浄な世界が再生した後に、旧文明が作り出した「新人類」を復活させる計画が隠されていました。
現在の人類(ナウシカたち)は、汚染された環境に適応するために旧文明によって作られた「つなぎの種族」であり、世界が浄化された暁には滅びる運命にあったのです。
腐海や王蟲も、その浄化システムの一部でした。
ナウシカは、ペジテで発掘され、土鬼によって目覚めさせられた旧文明の最終兵器「巨神兵」と心を通わせ、「オーマ(無垢なる者)」と名付けます。
オーマはナウシカを「母」と慕い、彼女の意志に従って行動します。
ナウシカは、旧文明が定めた運命と、生命を操る技術を拒絶します。
「生きること」そのものの尊さを信じ、たとえ汚染された世界であっても、今を生きる生命と共に歩む道を選びます。
そして、オーマの力を借りてシュワの墓所の中枢(人類の卵や旧文明の技術が保管されていた場所)を破壊。
旧文明の計画を完全に終わらせ、未来を現在を生きる者たちの手に委ねるのでした。
この結末は、映画版の「奇跡による救済」とは大きく異なり、より複雑で哲学的な問いを投げかけています。
物語は、テトの死を悼み埋葬するシーンを経て、「生きねば」という強い意志と共に幕を閉じます。
主な登場人物

漫画「風の谷のナウシカ」には、主な登場人物として多くの魅力的なキャラクターが登場し、複雑で壮大な物語を織りなします。
ナウシカ
本作の主人公。
辺境の小国「風の谷」の族長の娘で、蟲や自然と心を通わせる特殊な能力を持つ。
メーヴェを自在に操る飛行技術と卓越した剣技も備える。
映画版で描かれた慈愛深さだけでなく、戦争の現実に直面し、世界の真実を探求する中で苦悩し、成長していく姿が克明に描かれます。
土鬼の民からは「青き衣の者」という伝承上の救世主と見なされるようになります。
ユパ・ミラルダ
腐海の謎を解き明かすために旅を続ける凄腕の剣士であり、ナウシカの師でもある存在。
博識で人々から尊敬されています。
ナウシカや他の多くの登場人物を導き、物語の重要な局面で大きな役割を果たしますが、最後はクシャナを守るために命を落とします。
クシャナ
軍事大国トルメキアの皇女。
冷徹で有能な指揮官ですが、父王や兄たちとの確執、部下への想いなど、複雑な内面を持つ人物。
漫画版ではその背景や葛藤がより深く描かれ、当初はナウシカと対立しながらも、次第に互いを認め合うような関係性へと変化していきます。
アスベル
工房都市ペジテの長の息子。
トルメキアに都市を滅ぼされ、復讐心からクシャナを襲撃しますが、ナウシカと出会い行動を共にします。
技術者としての知識も豊富です。
クロトワ
トルメキアの軍人でクシャナの参謀。
平民出身で上昇志向が強い現実主義者ですが、クシャナの器量に惹かれ、忠実な部下となります。
物語において重要な役割を担うキャラクターの一人です。
ミト
風の谷の城オジ(家老のような存在)の一人で、ナウシカの忠実な従者。
ナウシカと共に出陣し、様々な困難を乗り越えながら彼女を支え続けます。
オーマ
旧文明が遺した最終兵器「巨神兵」。
ペジテで発掘され、土鬼の皇兄ナムリスによって目覚めさせられかけますが、最終的にナウシカによって覚醒。
「オーマ(無垢なる者)」と名付けられ、ナウシカを「母」と慕い、彼女の意志に従います。
物語のクライマックスで決定的な役割を果たします。
セルム
腐海と共に生きる民「森の人」の少年。
ナウシカと精神的に深く感応し、彼女を導き、助ける存在です。
チヤルカ
土鬼(ドルク)諸侯国連合帝国の僧官で軍司令官。
当初は支配者ミラルパに忠誠を誓い、ナウシカを敵視しますが、彼女の人柄や行動に触れる中で考えを変え、重要な協力者となっていきます。
ミラルパ/ナムリス
土鬼を支配する双子の皇族。
弟ミラルパは超能力を持つが肉体は脆弱、兄ナムリスは超能力を持たない代わりに自身の肉体を不死の怪物ヒドラに改造しています。
旧文明の力に固執し、世界に大きな災厄をもたらします。
ヴ王
トルメキア国王でクシャナの父。
極めて猜疑心が強く、冷酷な人物。
不老不死を求め、物語終盤の混乱に関与します。
これらの登場人物たちが織りなす人間ドラマも、本作の大きな魅力の一つです。
作品の見どころ

漫画「風の谷のナウシカ」には、アニメ映画版だけでは味わいきれない多くの作品の見どころがあります。
緻密で壮大な世界設定
前述の通り、物語の舞台は最終戦争後の汚染された世界ですが、漫画版では腐海や蟲たちの生態、そしてそれらを取り巻く人々の生活や文化が、より詳細かつ深く描かれています。
トルメキア王国と土鬼(ドルク)諸侯国連合帝国という二大勢力の複雑な政治・軍事情勢、各地に存在する多様な民族や宗教観など、その緻密な設定は読者を圧倒します。
宮崎駿氏の圧倒的な画力
宮崎氏の真骨頂ともいえる、繊細かつダイナミックな筆致は全編にわたって発揮されています。
キャラクターの表情豊かな描写はもちろん、蟲たちの異様な造形、メーヴェやコルベットといったメカニックのデザイン、そして息をのむほど美しい腐海の風景や戦闘シーンの迫力は、他の追随を許しません。
映画版を超える重厚で複雑なストーリー
映画が原作の序盤を基にした分かりやすい冒険活劇であるのに対し、漫画版は全7巻を通して、戦争の不条理、民族間の対立、宗教と科学、環境破壊と再生、生命倫理といった、極めて重厚で哲学的なテーマを扱っています。
単純な善悪二元論では割り切れない、人間の業や文明のあり方について深く考えさせられます。
登場人物たちの深い掘り下げと葛藤
前述の主な登場人物たちをはじめ、多くのキャラクターが映画版以上に多面的に描かれています。
それぞれの正義、信念、弱さ、そして過ちが赤裸々に描かれ、彼らが過酷な状況下で葛藤し、変化していく様は、物語に圧倒的なリアリティと深みを与えています。
敵役でさえも、その背景や動機が描かれることで、単なる悪役ではない人間としての側面が見えてきます。
「生きる」ことへの根源的な問いかけ
物語の核心に近づくにつれ、「生命とは何か」「人間と自然はどう共存すべきか」「汚染された世界で生きる意味は」といった根源的な問いが次々と投げかけられます。
特に、世界の真実が明らかになる終盤の展開とナウシカが下す決断は衝撃的であり、読者に強烈な印象を残します。
「人間、文明、自然」の関係性を極限まで追究した、まさに宮崎氏のライフワークとも言える作品です。
繰り返し読むことで深まる理解
複雑な設定や伏線が多く散りばめられているため、一度読んだだけでは全貌を把握するのは難しいかもしれません。
しかし、読み返すたびに新たな発見があり、キャラクターのセリフや行動、世界の仕組みに対する理解が深まっていきます。
専門家や多くのファンから「宮崎駿の最高傑作」と評される理由を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
感想・レビュー・口コミ・評価

漫画「風の谷のナウシカ」は、読者から非常に高い評価を受けており、数多くの感想やレビュー、口コミが寄せられています。
多くの人が、アニメ映画版とは異なる壮大で深遠な物語に衝撃を受け、感動しています。
映画版との比較
「映画はほんの序章に過ぎなかった」「漫画を読んで初めて物語の全貌を知った」「映画よりも複雑で面白い」といった声が多く、原作漫画ならではの深い世界観やストーリー展開に驚き、満足している読者が多数います。
キャラクター描写も、映画版以上に深掘りされており、特にナウシカやクシャナの葛藤や成長に魅力を感じるという意見が見られます。
テーマ性とメッセージ
環境問題、戦争の愚かさ、生命倫理、文明のあり方など、現代社会にも通じる普遍的かつ重いテーマを扱っている点が高く評価されています。
「人間、文明、自然の関係性を深く考えさせられた」「ナウシカの『友愛』の精神や『生きねば』という言葉に心を打たれた」「まさに現代への預言の書」といった感想が寄せられています。
衝撃的な結末についても、「切ないけれど、これが現実なのかもしれない」「作者の苦悩が伝わってくる」「深い余韻が残る」など、様々な受け止め方があり、議論を呼んでいます。
作画と世界観
宮崎駿氏の圧倒的な画力に対する称賛の声は絶えません。
「緻密な描写に引き込まれる」「蟲や腐海の造形が独創的で素晴らしい」「何度読んでも新たな発見がある」など、その唯一無二の世界観と表現力が高く評価されています。
総合的な満足度
「面白すぎて一気に読んでしまった」「人生観が変わるほどの衝撃を受けた」「宮崎駿の最高傑作だと思う」「バイブル的作品」など、熱烈な賛辞が多く、読者に強烈なインパクトを与え、長く愛され続けている作品であることがうかがえます。
一方で、一部の版(セット版など)については「印刷が薄くて読みにくい」という指摘も見られました。
総じて、漫画「風の谷のナウシカ」は、単なるエンターテイメントに留まらず、読者に深い思索を促し、強い感動を与える傑作として、極めて高い評価を得ていると言えるでしょう。
作者は宮崎駿氏

ナウシカの原作の作者は、日本のアニメーション界を代表する巨匠、宮崎駿(みやざき はやお)氏です。
プロフィール
1941年1月5日生まれ、東京都出身。
学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、アニメーターとしてのキャリアをスタート。
現在は株式会社スタジオジブリ取締役名誉会長を務めるほか、三鷹の森ジブリ美術館の名誉館主でもあります。
経歴
「未来少年コナン」(1978年)で実質的な監督デビュー。
その後、「ルパン三世 カリオストロの城」(1979年)で劇場映画監督デビューを果たし、高い評価を得ます。
1984年、自ら漫画連載していた「風の谷のナウシカ」をアニメ映画化し、大ヒットを記録。これが後のスタジオジブリ設立(1985年)へと繋がりました。
スタジオジブリでは「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」「風立ちぬ」など、数々の国民的ヒット作を生み出し続けています。
千と千尋の神隠し」ではアカデミー長編アニメーション賞、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞するなど、国際的にも高く評価されており、アカデミー名誉賞やヴェネツィア国際映画祭栄誉金獅子賞なども受賞しています。
漫画「風の谷のナウシカ」との関わり
漫画版「風の谷のナウシカ」は、宮崎氏が月刊誌「アニメージュ」にて、1982年から1994年まで、途中アニメ映画制作による中断を挟みながらも、足かけ13年にわたって連載を続けたライフワークとも言える作品です。
映画版が原作の2巻途中までを基にしているのに対し、全7巻の漫画版では、宮崎氏自身の思想や世界観、文明や自然に対する深い洞察がより色濃く反映されています。
連載期間中に起きた東西冷戦の終結やユーゴスラビア内戦といった現実世界の出来事も、作品のテーマ性や展開に影響を与えたと言われています。
作中には、人間の愚かさや争いの歴史に対する深い苦悩と、それでも「生きねば」という強いメッセージが込められています。
宮崎駿氏の作家としての情熱、知性、そして哲学が凝縮された漫画「風の谷のナウシカ」は、監督のキャリアを語る上で欠かすことのできない、まさに原点にして最高傑作の一つと言えるでしょう。
ナウシカの原作はどこで読める?のまとめ
