PR

芥見下々の読み切りはどこで読める?こちらで読めます。

あ行
記事内に広告が含まれています。

「芥見下々の読み切りはどこで読める?」

「あらすじや登場人物について詳しく知りたい!」

「見どころや評判は?」

と気になっている方も多いでしょう。

この記事では、そんな方のために、「芥見下々の読み切り」を徹底解説!

どこで読めるのか、物語のあらすじ、登場人物の魅力やファンが注目する見どころポイント、レビュー、さらには、作品を生み出した芥見下々氏についてもご紹介し、作品の魅力を深掘りしていきます。

記事のポイント
  • 芥見下々の読み切りはメルカリで読める
  • あらすじや主要な登場人物に関する詳細
  • 作品の見どころや他の読者の感想レビュー

芥見下々の読み切りはどこで読める?メルカリで読めます。

芥見下々の読み切りはどこで読める?メルカリで読めます。

芥見下々先生の主な読み切り作品

これまでに発表された代表的な読み切り作品は、以下の通りです。

  • 『神代捜査』
     掲載:『少年ジャンプNEXT!!』2014 vol.2
     警視庁神器取締課を舞台にした異能刑事バトル。
  • 『No.9』
     掲載:『少年ジャンプNEXT!!』2015 vol.2
     特殊能力「箱」と「開(フーガ)」を駆使して戦うバトルアクション。
  • 『二界梵骸バラバルジュラ』
     掲載:『週刊少年ジャンプ』2016年44号
     巨大な異形生命体を操るヤンキーたちの異色SFアクション。

いずれも短編ながらも濃密な世界観が展開されており、後の『呪術廻戦』につながるエッセンスが随所に見られます。

メルカリで読み切り作品を読む方法とメリット

これらの読み切り作品は、残念ながら現在のところ単行本には未収録です。

そのため、読むには過去に掲載された雑誌を探す必要があります。

メルカリなどのフリマアプリを利用するのが、最も手軽で現実的な手段です。

『ジャンプNEXT!!』や『週刊少年ジャンプ』の過去号が出品されていることが多く、タイミングによってはお手頃価格で購入できる場合もあります。

電子書籍に比べて配信終了の心配がなく、紙の質感や掲載当時の雰囲気を楽しめるのも大きな魅力です。

また、読み終えた後に再出品することで、実質的なコストを抑えられる点もフリマアプリならではのメリットです。

電子版での閲覧も可能な場合あり

芥見先生の一部読み切り作品は、「ジャンプ+」アプリで不定期に再配信されることがあります。

ジャンプの定期購読者向けコンテンツとして読める場合もありますが、配信の有無は時期によって変動するため、アプリ内でこまめにチェックしておくと良いでしょう。

特に『神代捜査』や『No.9』は過去に「読切パック」などで限定配信された実績があるため、今後の再配信にも期待が持てます。

芥見下々先生の読み切りは、彼の創作の源流を感じ取れる貴重な資料です。

単に作品として楽しむだけでなく、『呪術廻戦』とのつながりを探しながら読むと、より深く味わえるでしょう。

手に入れづらい作品だからこそ、メルカリや電子書籍を上手に活用し、今こそその魅力に触れてみてください。

▼メルカリ公式サイト
神代捜査はこちらから
No.9はこちらから
二界梵骸バラバルジュラはこちらから

作品のあらすじ・ネタバレ・概要

作品のあらすじ・ネタバレ・概要

芥見下々先生の初期読み切り作品には、短編ながらも強烈なインパクトと完成された世界観が詰まっています。

物語ごとに異なるジャンルと構成でありながら、どの作品も読者の印象に強く残る独創性を持っています。

ここでは、代表的な3作の概要と物語展開の一部をご紹介します。

神代捜査

【概要】

芥見下々先生が商業誌でデビューした記念すべき作品です。

2014年に『少年ジャンプNEXT!!』で掲載されました。

「神器」という特殊な道具を駆使する警察組織が登場し、事件解決に挑む怪奇アクションです。

異形の存在や非日常の設定といった、芥見作品らしい要素がこの時点で既に色濃く表れています。

【あらすじ】

舞台は、少女・烈子と母親が暮らす孤島です。

ある日、突如として空から巨大な「蓋」が降り注ぎ、島は外界から完全に遮断されてしまいます。

この異常事態を調査するために、警視庁神器取締課の刑事コンビ・贋柱と雨宮鈴が島に到着。

彼らは、これは“神”による仕業であり、犯人は島の中に潜んでいると烈子に語ります。

やがて、神社の宮司が神器を操る張本人であることが判明し、贋柱たちは事態収拾のため立ち向かいます。

【ネタバレ】

「神」の正体と動機、そして「蓋」と呼ばれる神器の能力は、物語の中で次第に明かされていきます。

神器を用いた攻防は非常にダイナミックに描かれ、芥見作品のバトル演出の原点とも言える要素が詰まっています。

No.9

【概要】

この作品は2015年に『週刊少年ジャンプ』および『少年ジャンプNEXT!!』でそれぞれ異なるバージョンが発表されています。

「箱」から武器を取り出し、「入」と呼ばれる不可視の存在と戦うという、独自の能力バトルものです。

「開」という技名など、『呪術廻戦』につながる要素も多数見られます。

【あらすじ】

高校生・五十猛愛は、立ち退きを迫る地上げ屋の嫌がらせに悩まされていました。

ある日、愛犬を殺されたことで警察に訴えるも、証拠不十分で取り合ってもらえません。

絶望の帰路、九十九恢勝という謎の男に出会います。

彼が操る「入」という存在を愛が見ることができたことで、愛は異能の世界に巻き込まれていきます。

愛の家に向かった3人は、同じく「入」を操る地上げ屋と対峙し、激しい戦闘が始まります。

【ネタバレ】

「入」が持つ力の秘密や、それを操るために必要な資質、九十九恢勝の過去などが、物語の中核にあります。

愛自身にも特別な力がある可能性が示唆され、読み切りでありながら今後の展開を予感させる構成になっています。

二界梵骸バラバルジュラ

【概要】

2016年に開催された「金未来杯」のエントリー作品で、『週刊少年ジャンプ』に掲載されました。

異形の怪獣と、怪獣を操る少年少女が織りなすSFバトルアクションです。

登場キャラクターの強烈な個性と大胆なビジュアル演出が話題となり、特にヒロインの造形が大きなインパクトを残しました。

【あらすじ】

舞台は、神と人間が協定を結び、兵器の使用が禁じられてから25年後の日本。

怪獣の出現によって平和は破られ、「怪獣vs怪獣」という前代未聞の戦いが始まります。

高校生・鈍間遣十は、日々の退屈さに嫌気が差している不良少年。

彼の家は、突如現れた怪獣「覆面」の攻撃で破壊されてしまいます。

その「覆面」の中から現れたのは、なんとクラスメイトの少女・早見温でした。

【ネタバレ】

なぜ早見温が「覆面」を操っていたのか、また怪獣たちの正体や戦いの裏にある国家規模の秘密が、物語の核となっています。

鈍間がこの異常な戦いにどう関わっていくのか、そして彼自身が持つ可能性も物語の見どころの一つです。

主な登場人物

主な登場人物

芥見下々先生の読み切り作品には、独特な世界観にふさわしい、印象的なキャラクターが多数登場します。

それぞれの作品で物語を動かす中心人物を紹介します。

神代捜査

烈子

母親と共に島で暮らす少女で、本作の語り手のような立ち位置を担います。

島が「蓋」によって封鎖される事件に巻き込まれ、警視庁神器取締課の刑事たちと行動を共にすることになります。

心の内に不安や葛藤を抱えながらも、物語の中で次第に成長していく様子が描かれます。

贋柱

神器取締課のベテラン刑事。

常に冷静沈着で、周囲を見抜く鋭い洞察力を持つ人物です。

非現実的な状況でも的確に判断を下し、「蓋」や“神”の存在の核心に迫っていきます。

雨宮鈴

贋柱の相棒で、同じく神器取締課の刑事。

行動的で明るい性格をしており、捜査の場でも軽快なやり取りを見せます。

贋柱の補佐役として、物語にリズムをもたらす存在です。

宮司

烈子たちの住む島に古くから仕える宮司。

表向きは穏やかな神職者ですが、物語が進むにつれ、彼の正体や「蓋」に関する秘密が明らかになっていきます。

神秘と狂気の狭間に立つような人物像が印象的です。

No.9

五十猛愛

ごく普通の女子高生として登場しますが、強い正義感と芯の通った性格を持っています。

地上げ屋の嫌がらせを受ける中、未知の存在「入」を見る力に目覚めます。

その能力を見込まれ、九十九の世界へと引き込まれていきます。

九十九恢勝

通称『九(ナイン)』。

一見すると荒っぽいヤクザのような男ですが、「入」を使いこなす実力者であり、独自の正義を持つ人物です。

愛に対しても無理やりながらも面倒見の良さを見せ、物語を大きく動かす存在となります。

八乙女

九十九の右腕的存在で、冷静な判断力と説明役を兼ね備えた人物です。

「入」の解説や、愛に対するフォローも行うなど、物語の導き手のような役割を果たします。

九十九とは正反対の性格ながら、良きコンビとして機能しています。

地上げ屋

物語冒頭で愛の家族を追い詰める悪党たち。

表面的にはただの暴力団のように見えますが、実は彼らも「入」の能力者であり、想像以上に厄介な敵として立ちはだかります。

単なる悪役にとどまらず、「入」の使い方を通じて物語の世界観を深める存在です。

二界梵骸バラバルジュラ

鈍間遣十

退屈な日々に苛立ちを抱く高校生。

怪獣バトルを見物することを日課にしていましたが、突如、自宅が破壊される事件をきっかけに物語の中心に巻き込まれていきます。

喧嘩っ早くも人間味のある言動が魅力で、読者の視点に近い立ち位置でもあります。

早見温

鈍間のクラスメイトで、物語の中盤から急速に重要性を増す少女。

巨大怪獣「覆面」を操る存在であり、その正体や動機は、ストーリーの大きな謎として描かれます。

作中では感情の起伏が大きく、鈍間との関係も変化していきます。

祖母

鈍間と共に暮らす心優しい人物。

怪獣との戦いに巻き込まれるという悲劇に遭いながらも、彼の心の支えとなる存在です。

日常と非日常の境界を描く上で、彼女の存在が重要な意味を持っています。

作品の見どころ

作品の見どころ

芥見下々先生の初期読み切り作品には、後の代表作『呪術廻戦』にも通じるエッセンスが凝縮されています。

各作品は異なるテーマと構造を持ちながらも、共通して読者の心を強く引きつける魅力があります。

ここでは、それぞれの作品が持つ特有の見どころについて掘り下げていきます。

神代捜査

世界観と設定の独自性

本作の最大の魅力は、物語の導入部分から発せられる強烈なインパクトにあります。

「島全体が巨大な“蓋”で覆われる」という突飛な状況設定が、読者を一気に非日常の世界へと誘います。

また、警視庁神器取締課という謎に包まれた組織や、「神器」「神」といった用語が絶妙なバランスで散りばめられており、ファンタジーと現代劇が融合した世界観に仕上がっています。

バトル描写とダークな演出

前述の通り、芥見先生らしいバイオレンスやグロテスクな演出は本作でも顕著です。

その一方で、戦闘のテンポや緊張感の構成は丁寧で、緻密なアクションの原型を見ることができます。

主人公たちが神器を用いて戦う場面はスピード感があり、物語の中盤以降では力の応酬が高いレベルで展開されます。

読者の想像力を刺激する濃密な描写が光る一作です。

No.9

異能力バトルとアウトローな世界観

裏社会を舞台にした能力バトルという設定が、物語の骨格を強く支えています。

「入(イリ)」という不可視の存在を巡る攻防は、緊張感と先の読めなさが共存する展開で、読者を飽きさせません。

その能力の扱い方や原理は抽象的でありながらも、しっかりとしたルールが感じられる点も評価される要素です。

登場人物の魅力と感情の起伏

主人公である九十九恢勝は、荒っぽさと義理堅さを併せ持った人物で、そのギャップが物語の深みを増しています。

五十猛愛の視点を通じて「入」の存在を理解していく流れもスムーズで、読者が物語に入り込みやすくなっています。

序盤で描かれるペットの悲劇など、感情を揺さぶる展開も随所に用意されており、アクションとドラマがうまく融合しています。

二界梵骸バラバルジュラ

大胆なスケールと挑戦的な構成

「巨大怪獣を人が操る」という王道かつ壮大なテーマを下地にしつつ、本作ではあえて説明を省いた語り口が採用されています。

そのため読者には若干の読解力が求められますが、裏を返せば、世界の奥行きを想像する余白が大きく残されているとも言えます。

スピーディーな場面転換や荒々しいセリフ回しも、作風に独特の疾走感をもたらしています。

キャラクターデザインと戦闘描写

早見温の造形や「覆面」と呼ばれる巨大生物のデザインなど、ビジュアル面に対する作者のこだわりが随所に表れています。

特に、ヒロインの脚の描写には強い個性が込められており、読者の間でも議論を呼んだポイントです。

バトルシーンに関しても迫力があり、怪獣同士の肉弾戦や巨大兵器の使用描写は、画面から熱量が伝わってくるほどの密度で描かれています。

初期作に共通する魅力

どの作品も、舞台設定や能力のロジック、キャラクターの立て方において、既に芥見先生のスタイルが確立されつつあることが感じられます。

また、重いテーマや暴力的な描写を躊躇なく取り入れる一方で、人間味のあるドラマや感情の揺れをしっかり描写している点も共通しています。

読み切りという短い枠の中で、ここまで濃密な物語世界を展開できるのは、まさに才能の証です。

感想・レビュー・口コミ・評価

感想・レビュー・口コミ・評価

芥見下々先生の初期読み切り作品は、発表当時からジャンプ読者の間で注目を集めました。

その理由は、ジャンプらしいエンタメ性と、他作品にはない個性が両立していたからです。

読後には様々な意見が交わされ、それぞれの作品に対する熱量の高さも印象的でした。

『神代捜査』に対する反応

読者の感想で目立ったのは、「初読み切りとは思えない完成度」でした。

特に、島が蓋に覆われるという奇抜な導入や、神器を使った戦闘描写は大きな話題を呼びました。

舞台設定のスケール感と、ダークでグロテスクな世界観が融合しており、芥見作品の“原型”として評価されています。

一方で、雰囲気や演出が人を選ぶという声も散見されました。

感情描写よりも構造重視の物語進行に対して、「とっつきにくさ」を感じた読者もいたようです。

それでも、「この作品から始まった」という原点的価値は高く、「呪術廻戦に通じる要素を探す楽しさがある」と語るレビューもありました。

『No.9』に対する反応

前述の通り、『No.9』はジャンプNEXT!から本誌掲載にまで至った実績があり、読者からの支持の強さがうかがえます。

特に、不可視の存在「入」を使ったバトル設定が斬新で、能力バトル好きの読者に刺さりました。

また、主人公・九十九恢勝のキャラクターにも高い関心が集まりました。

粗暴ながら筋の通った性格が印象的で、「もっと長く見ていたい」「連載化を望む」といった期待の声も多く寄せられました。

一方で、「設定の使い方次第では陳腐にもなり得る」といった指摘もありました。

そのため、読者の中には「連載化するならキャラの掘り下げとストーリーの芯が不可欠」と冷静に分析する声もありました。

このように、評価と期待が入り混じったレビューが多く、作品のポテンシャルが高く見積もられていたことがわかります。

『二界梵骸バラバルジュラ』に対する反応

本作に関しては、まず「ヒロインの脚の描写」が話題の中心となりました。

筋肉質で力強い脚に対して、「好みが分かれるが印象には残る」「性癖が全面に出ていて面白い」という感想が目立ちました。

作者自身も編集者との対立を明かしており、そのこだわりが確信犯的だったことが読者にも伝わっていたようです。

「ぽっちゃりではなくがっしりした造形が逆に新鮮だった」という口コミもあり、キャラ造形に対する注目度は非常に高かったといえます。

物語全体については、「一読して世界観を理解するのが難しい」という声や、「エヴァに似ている」といった批判的なレビューも見られました。

しかし、前述の通りアクションシーンの完成度には定評があり、「格闘描写のテンポがよく、見せ方がうまい」と評価する意見もありました。

その一方で、「キャラクターのセリフ回しに粗さがある」「ヒロインの魅力がもう少しほしかった」といった改善点を指摘する声も散見されました。

作品のクセの強さが賛否を生む一方で、金未来杯にノミネートされた実績からも、その技術的評価は決して低くないことがうかがえます。

作品群全体への評価

これらの読み切り作品に共通していたのは、「強烈な個性と構成力の片鱗を感じさせる」という点です。

物語の雰囲気や演出は好みが分かれるものの、読者の記憶に残るインパクトを持っていたことは間違いありません。

また、「設定だけでなく、その裏にあるドラマや人物の葛藤をしっかり描いている」という点も高く評価されています。

だからこそ、読者からは「このまま終わらせるには惜しい」「連載で完成形を見てみたい」といった声が多く寄せられたのでしょう。

後に『呪術廻戦』が大ヒット作となった今、これら初期読み切り作品は“才能の萌芽”として再評価されつつあります。

過去作を振り返ることで、芥見下々という作家の進化の軌跡を追うことができる貴重な資料とも言えるでしょう。

作者は芥見下々氏

芥見下々先生といえば、『呪術廻戦』で一躍その名を広めた漫画家として知られています。

しかし、彼の真価が垣間見えるのは、実は連載開始前に描かれた数々の読み切り作品にあるとも言えます。

短いページ数の中でも、空気感のある世界構築やキャラの内面を浮かび上がらせる筆致が際立ち、初期段階から異彩を放っていました。

読み切りで見せる完成された構成力

芥見作品の特徴の一つに、テーマ性とエンタメ性の絶妙なバランスがあります。

『NO.9』においても、「裏社会」「異能力」「人間関係」という複数の要素を一話完結でまとめ上げる手腕は見事です。

特筆すべきは、シリアスな背景を持つ登場人物たちに、“生々しい感情”がきちんと与えられている点です。

ただ展開を追うのではなく、読者がキャラクターの選択や行動に納得しながら物語を追える構成が、読み切りという制限を逆手に取った強みになっています。

キャラクターを通じて語られる“情”

前述の通り、『NO.9』では義理と情に厚い主人公・九十九恢勝を中心に、登場人物の生き様が描かれます。

一見、能力バトルの体裁をとっているように見えて、軸にあるのは人間関係や信頼、そして心の機微です。

芥見先生は、登場人物を単なる記号や役割として描くのではなく、「どんな生き方をしてきたのか」が行動の背景ににじむような描写を得意としています。

そのため、短編でありながら“人間ドラマ”として深みが感じられるのです。

芥見下々という人物の“外側”と“内側”

芥見先生は1992年生まれ、岩手県出身。

ホラー作品やB級映画を好み、散歩やラジオを楽しむという、ややマイペースな趣味嗜好を持っています。

この個性豊かな嗜好は、作品内の独特なテンポ感や、時折挟まれる毒気のあるユーモアにも表れています。

読者を緊張させた直後にふっと笑わせるような演出には、日常と非日常の境界線を操る作者のセンスが感じられます。

また、女性キャラクターに対する描き方も特徴的で、表面的な強さや弱さではなく、葛藤や希望といった内面的な描写が丁寧に描かれています。

読み切りから見える“連載前の原石”

『呪術廻戦』に至る前段階としての読み切り群は、芥見先生の成長記録としてだけでなく、一つひとつが独立した作品としても高い完成度を持っています。

中でも『NO.9』は、バトル・感情・世界観が凝縮された“濃密な一作”であり、彼のセンスや視点が最初から群を抜いていたことがよくわかる作品です。

連載作品のファンが「もっと知りたい」と思ったとき、過去作を遡ることで芥見作品の根源に触れることができます。

その意味で、読み切り作品は芥見下々という作家の“軸”を知る重要な入口だと言えるでしょう。

芥見下々の読み切りはどこで読める?まとめ

芥見下々の読み切りはどこで読める?まとめ
  • 芥見下々の読み切り作品は、現在単行本には未収録である
  • 主な入手方法は、過去に掲載された雑誌をメルカリ等のフリマアプリで探すことだ
  • 電子書籍サービス「ジャンプ+」では、不定期に一部作品が再配信されることがある
  • 代表的な読み切りには『神代捜査』『No.9』『二界梵骸バラバルジュラ』が挙げられる
  • 『神代捜査』は、孤島を覆う巨大な「蓋」の謎を追う異能刑事バトル作品である
  • 『No.9』は、不可視の存在「入」を巡る特殊能力アクションが描かれる
  • 『二界梵骸バラバルジュラ』は、巨大な異形生命体を操る少年少女のSFアクションである
  • これらの初期作品には、後の大ヒット作『呪術廻戦』に通じる要素が散見される
  • 『神代捜査』の見どころは、その独創的な世界観設定とダークな演出にある
  • 『No.9』は、アウトローな雰囲気と「入」を駆使した異能力バトルが読者を引き込む
  • 『二界梵骸バラバルジュラ』は、大胆なスケール感と挑戦的なキャラクターデザインが特徴的だ
  • 芥見下々の作風は、これらの初期読み切り作品の時点から確立されつつあった
  • 作者である芥見下々氏は、ホラー作品やB級映画を好むと公言している
  • 芥見作品の特徴として、重厚なテーマ性とエンターテインメント性の絶妙なバランスが挙げられる
  • これらの読み切り作品は、芥見下々という作家の創作の原点や軸を知る上で非常に貴重である