「僕は何もできないはどこで読める？」
「あらすじや登場人物について詳しく知りたい！」
「見どころや評判は？」
と気になっている方も多いでしょう。
この記事では、そんな方のために、僕は何もできないを徹底解説！
どこで読めるのか、物語のあらすじ、登場人物の魅力やファンが注目する見どころポイント、レビュー、さらには、作品を生み出した知るかバカうどん氏についてもご紹介し、作品の魅力を深掘りしていきます。
- 僕は何もできないはFANZAブックスで読める
- あらすじや主要な登場人物に関する詳細
- 作品の見どころや他の読者の感想レビュー
僕は何もできないはどこで読める？FANZAブックスで読めます。
話題の漫画「僕は何もできない」はどこで読めるのか、お探しの方も多いのではないでしょうか。
こちらで読めますので、現在利用可能な主な方法をご紹介します。
現在、「僕は何もできない」を読むことができる主要なプラットフォームは、電子書籍ストアの「FANZAブックス」です。
FANZAブックスでは、本作が以下の3つの単話として配信されています。
- 僕は何もできない (コミックMate legend VOL.12 掲載分)
- 僕は何もできない 昔も何もできなかった編 (コミックMate legend VOL.13 掲載分)
- 僕は何もできない -後編- (コミックMate legend VOL.14 掲載分)
元々この作品は、一水社発行の月刊誌「コミックMate legend」のVOL.12からVOL.14にかけて掲載されていました。
しかし、掲載されたのはかなり前であり、現在これらの月刊誌を入手するのは非常に困難と言えるでしょう。
そのため、確実に「僕は何もできない」を読みたい場合は、FANZAブックスでの単話購入が最も現実的な方法となります。
▼FANZAブックス公式サイト
僕は何もできないはこちらから
作品のあらすじ・ネタバレ・概要
ここでは、知るかバカうどん氏が世に放った強烈な問題作「僕は何もできない」について、その作品の背景となる概要から、物語の展開を追うあらすじ、そして衝撃的な結末を含むネタバレまで、可能な限り詳しく解説していきます。
本作は極めて陰惨で救いのない内容を含んでおり、精神的な不快感を覚える可能性が高いため、閲覧には十分なご注意をお願いします。
概要
本作「僕は何もできない」は、一度聞いたら忘れられないペンネームを持つ漫画家、知るかバカうどん氏によって描かれました。
発表されたのは、一水社が発行していた成人向け漫画雑誌「コミックMate L」（現：コミックMate legend）であり、読者層を選ぶ過激な描写も含まれる作品です。
物語は全3部構成のシリーズとして発表され、現在は電子書籍プラットフォーム「FANZAブックス」にて、それぞれ独立した単話として配信されています。
僕は何もできない
シリーズの幕開けとなる本編。
全29ページで構成され、2016年10月29日に配信が開始されました。（元はコミックMate legend VOL.12収録分）
物語の基本的な設定と、悲劇的な事件の発端が描かれます。
僕は何もできない昔も何もできなかった編
本編の前日譚（プリクエル）にあたるエピソード。
特筆すべきはそのページ数で、わずか4ページしかありません。
2017年1月18日に配信開始。（元はコミックMate legend VOL.13収録分）
主人公である兄がなぜ引きこもりになったのか、その根源に触れる内容ですが、その短さから内容の薄さや価格設定について批判的な意見が多く寄せられています。
僕は何もできない -後編-
物語の完結編。
全28ページで、2017年3月2日に配信が開始されました。（元はコミックMate legend VOL.14収録分）
第1部で提示された状況が、さらに絶望的な方向へと突き進んでいく様が描かれます。
本作は、その徹底して救いのない展開、登場人物たちの醜悪な心理描写、そして読後に重くのしかかる不快感から、インターネット上などで「胸糞漫画」の代表格としてしばしば名前が挙がり、話題となりました。
単なるエロ漫画やグロ漫画というカテゴライズには収まらない、人間の暗部を容赦なく抉り出す作品として、一部でカルト的な注目を集めています。
あらすじ
僕は何もできない
物語の中心となるのは、社会との接点を失い、自室に引きこもって無為な日々を過ごす一人の兄。
彼は家族の中でも厄介者扱いされ、特に気の強い妹からは日常的に蔑まれ、人間としての尊厳を奪われるような扱いを受けていました。
家の中でも息を潜めるように生きる兄。
そんなある日、妹が彼氏を自室に連れ込み、シンナーを吸引してライターで火をつけるという極めて危険な遊び、通称「ガスパン」に興じます。
その結果、家は火事に。燃え盛る炎の中、妹は逃げ遅れてしまいます。
一命は取り留めたものの、その代償はあまりにも大きく、彼女は両手両足を失うことになりました。
かつて兄を虐げていた妹が、完全に無力で依存的な存在へと転落したこの出来事を境に、それまで無気力だった兄の心の中に、長年蓄積された憎悪と屈辱感が歪んだ形で噴出。
妹に対する倒錯した支配欲と、新たな形の「楽しみ」を見出すことになるのです。
僕は何もできない昔も何もできなかった編
なぜ兄は社会からドロップアウトし、家族からも疎外されるような卑屈な人間になってしまったのか。
その原因の一端が、この短い前日譚で語られます。
描かれるのは、学生時代の陰惨ないじめの記憶。
クラスメイトからの暴力や嘲笑、人格否定が、彼の心を深く傷つけ、他者への不信感と自己否定感を植え付けました。
この経験が、彼を「何もできない」存在へと追い込んでいった背景として示唆されます。
わずか4ページという構成ながら、彼のトラウマの根源を垣間見せるエピソードです。
僕は何もできない -後編-
舞台は再び現在へ。
四肢を失い、文字通り「何もできない」存在となった妹の介護は、唯一の同居家族である兄に押し付けられます。
当初は義務感からか、あるいは歪んだ満足感からか、妹の排泄の世話や食事の補助などを行っていた兄。
しかし、かつての性格の片鱗を見せる妹のわがままな態度や、これまでの仕打ちへの消えない憎しみ、そして先の見えない介護生活への絶望感が、彼の精神を徐々に蝕んでいきます。
かつて自分が受けた屈辱を、今度は自分が妹に対して行うようになる兄。
関係は完全に破綻し、憎悪と暴力が支配する日常へと変貌します。
兄は、失ってしまった（あるいは最初から手に入れることすらできなかった）「普通の生活」への渇望を募らせ、現状から脱するためにある行動を起こしますが、それは事態を好転させるどころか、さらなる破滅的な結末へと二人を導いていくことになるのです。
ネタバレ
本作の結末は、多くの読者に強烈なトラウマと不快感を植え付ける、まさに「救いようがない」ものです。
「-後編-」で描かれる顛末は以下の通りです。
妹の介護と自身の境遇に心底疲れ果て、憎悪を募らせた兄は、一時は妹を殺害することまで考えます。
しかし、直接手を下すことはせず、より歪んだ方法で現状から逃避しようとします。
彼は、妹の存在そのものを「処理」するために、知り合いのチンピラに連絡を取り、動けなくなった妹を文字通り「売り飛ばす」のです。
妹が性的搾取の対象となることを知りながら、あるいは意に介さず、彼はわずかな金銭と引き換えに妹を手放します。
時を同じくして、兄にとって最後の命綱とも言えた親からの仕送りも停止され、親自身も姿を消してしまいます。
兄は完全に社会から、そして家族からも見捨てられ、天涯孤独の身となります。
しかし、彼に反省や後悔の色は見えません。
妹を売り飛ばして手に入れたわずかな金銭を握りしめ、彼が向かった先はパチンコ店でした。
現実から目を背け、刹那的な快楽に溺れようとするその姿は、人間性の完全な崩壊を物語っています。
一方、売られた先の妹の末路もまた、悲惨極まりないものです。
チンピラたちによってさらなる凌辱と搾取を受けるであろう未来に絶望したのか、彼女は自ら命を絶つことを選択します。
最後のコマで描かれるのは、目に一切の光がなく、口の周りに血が付着した妹の姿。
これは、舌を噛み切って自殺したことを強く示唆しています。
このように、「僕は何もできない」は、登場人物の誰一人として救われることなく、それぞれが最悪の形で破滅を迎えるという、徹底的に後味の悪い結末で物語の幕を閉じます。
いじめ、家庭崩壊、障害、貧困、暴力、そして人間の持つ底知れぬ悪意と無関心。
これらの要素が凝縮され、読者の心に重く暗い影を落とす作品となっています。
主な登場人物
「僕は何もできない」の物語は、非常に限られた主な登場人物の関係性を軸に展開されます。
その中心となるのは以下の二人です。
兄
本作の語り手であり主人公。
過去に学校で受けたいじめが原因で引きこもりとなり、家族からも疎外されています。
卑屈で内向的な性格ですが、内に溜め込んだ鬱屈とした感情を抱えています。
妹の事故をきっかけに、それまで虐げられてきた関係性が逆転し、歪んだ支配欲や加虐性が露わになっていきます。
物語を通して、彼の「何もできない」無力感と、そこから生まれる負の感情が描かれます。
妹
主人公の兄に対して、日頃から辛辣な態度をとる気の強い性格。
兄を完全に見下し、家族内での彼の立場をさらに悪化させていました。
しかし、自身の不注意（彼氏との火遊び）による火事で四肢を失うという悲劇に見舞われ、状況が一変。
かつての威勢は消え、兄の介護なしでは生きていけない、文字通り「何もできない」存在へと転落します。
兄との力関係が逆転した後の、彼女の絶望や変化も物語の重要な要素です。
この兄妹の関係性の劇的な変化と、そこから生じる愛憎入り混じる（主に憎悪と支配が強い）やり取りが、物語の中核を成しています。
脇役として、火事の原因に関わる妹の彼氏や、最終的に兄を見捨てる親、兄が妹を売り飛ばすチンピラなどが登場しますが、物語は徹頭徹尾、この兄妹の閉じた関係とその破滅に焦点が当てられています。
作品の見どころ
「僕は何もできない」は、その衝撃的な内容から賛否両論を呼ぶ作品ですが、強烈なインパクトを持つ見どころがいくつか存在します。
ただし、非常に人を選ぶ内容であることは念頭に置いてください。
徹底された「胸糞」展開と救いのなさ
本作の最大の特徴であり見どころは、読後に嫌悪感や不快感を強く残す、いわゆる「胸糞漫画」である点です。
登場人物たちの身勝手さ、醜い感情、そして誰一人として救われることのない結末は、容赦なく読者の心を抉ります。
安易な感動やカタルシスを一切排した、徹底的な負のエンターテイメント性が際立っています。
因果応報と関係性の逆転劇
物語序盤で横暴だった妹が悲劇的な事故に遭い、虐げられていた兄との立場が完全に逆転する様は、ある種の因果応報を描いているとも言えます。
しかし、そこから兄が示す行動は決して正当化されるものではなく、むしろ新たな加害と破滅を生み出します。
この力関係のダイナミックな変化と、それに伴う人間の醜悪な部分が剥き出しになる過程が見どころです。
知るかバカうどん氏の唯一無二の作風
前述の通り、作者の知るかバカうどん氏は、鬼畜系・露悪的な作風で知られています。
本作はその特徴が色濃く出ており、人間の負の感情や社会の暗部を、タブーを恐れずに描き切っています。
ふざけたペンネームとは裏腹な、強烈な作家性が光ります。
可愛らしい絵柄と陰惨な内容のギャップも、読者に強い印象を与える要素の一つです。
倫理観を揺さぶる問いかけ
本作は、いじめ、家庭内不和、障害、貧困、暴力といった重いテーマを扱いながら、登場人物の行動を通して読者の倫理観や価値観に揺さぶりをかけます。
「何が正しくて、何が間違っているのか」「人はどこまで堕ちることができるのか」といった問いを、極端な状況設定の中で突きつけてきます。
これらの見どころは、同時に多くの読者にとって受け入れがたい要素でもあります。
しかし、その強烈な毒性こそが、一部の読者を惹きつけてやまない本作の魅力（あるいは魔力）と言えるでしょう。
読む際には相応の覚悟が必要です。
感想・レビュー・口コミ・評価
「僕は何もできない」に関する読者の感想・レビュー・口コミ・評価は、その衝撃的な内容から極端に分かれる傾向にあります。
肯定的な評価としては、作者の確かな画力や迫力のある構図、人間の暗部を容赦なく描き切る姿勢を挙げる声があります。
「エロ漫画という枠を超え、因果応報や人生の不条理さを考えさせられる」「強烈なインパクトがあり忘れられない」といった、ある種の文学性や哲学性を見出す感想も見られます。
一部の特殊な嗜好を持つ読者からは、その倒錯したシチュエーションを評価する声も存在します。
しかし、圧倒的に多いのは否定的なレビューや口コミです。「とにかく胸糞悪い」「救いがなさすぎる」「登場人物全員がクズで不快」といった意見が多数を占めています。
特に、四肢を失った妹に対する兄の仕打ちや、最終的な結末の悲惨さ、後味の悪さを指摘する声が後を絶ちません。
「記憶から消したい」と感じる読者もいるほど、精神的なダメージが大きい作品とされています。
また、内容とは別に、第2部「昔も何もできなかった編」がわずか4ページしかないにも関わらず有料販売されている点について、「ぼったくりだ」「コスパが悪すぎる」といった評価（主に批判）が非常に多く見られます。
購入する際にはページ数を確認すべき、という注意喚起の口コミも目立ちます。
総じて、本作は万人に勧められるものではなく、読む人を選ぶ「劇薬」のような作品と言えるでしょう。
その強烈な不快感や倫理観への挑戦こそが本作の特徴であり、良くも悪くも読者の記憶に深く刻まれる要因となっています。
作者は知るかバカうどん氏
「僕は何もできない」の作者は、知るかバカうどん（しるかばかうどん）というペンネームで活動されている漫画家です。
一度聞いたら忘れられない名前ですが、大阪府出身の女性漫画家です。
高校時代から同人活動を開始し、2014年に一水社の「コミックMate」で商業誌デビューを果たしました。
初の単行本は2016年にメディアックスから刊行された『ボコボコりんっ！』です。
商業誌での活動と並行して、現在も同人サークル『ツルツルおうどん倶楽部』名義で作品を発表し続けています。
影響を受けた漫画として『最終兵器彼女』や『闇金ウシジマくん』などを挙げており、その作風は「鬼畜系」と称されることが多いです。
人間の負の側面、暴力、貧困、社会の歪みなどを非常に露悪的かつ容赦なく描くのが特徴で、「僕は何もできない」にもその作風が色濃く反映されています。
登場人物が救いのない悲惨な末路を辿ることがほとんどで、読後に強烈な不快感や嫌悪感を残す作品を多く手掛けています。
舞台設定や登場人物の言葉に関西圏の要素が多く見られるのも特徴の一つです。
「僕は何もできない」以外にも、「金のたまごで親子丼」「嘘もつかない純粋な存在」「ぼくのなつやすみ」といった作品を発表していますが、いずれも人を選ぶ内容となっています。
ふざけたペンネームとは対照的に、人間の暗部を深く、そして過激に描き出す唯一無二の作家性を持つ漫画家と言えるでしょう。
『僕は何もできない』はどこで読める？ のまとめ
