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少女椿はどこで読める?こちらで読めます。

少女椿はどこで読める?こちらで読めます。 さ行
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「少女椿はどこで読める?」

「あらすじや登場人物について詳しく知りたい!」

「見どころや評判は?」

と気になっている方も多いでしょう。

この記事では、そんな方のために、少女椿を徹底解説!

どこで読めるのか、物語のあらすじ、登場人物の魅力やファンが注目する見どころポイント、レビュー、さらには、作品を生み出した丸尾末広氏についてもご紹介し、作品の魅力を深掘りしていきます。

記事のポイント
  • 少女椿はAmazonで読める
  • あらすじや主要な登場人物に関する詳細
  • 作品の見どころや他の読者の感想レビュー
  • 少女椿を原作とした作品の紹介
  • 作者の他の作品の紹介

少女椿はどこで読める?Amazonで読めます。

結論からいうと、少女椿は、Amazonで読むことができます。

この作品は電子化されていませんが、紙コミックで読むことができます。

Amazonで1,430円で販売しています。

Amazonで購入の際は、 Amazonアカウントが必要です。

メールアドレスや携帯電話番号と、氏名、パスワードを入力するだけで簡単にアカウントを作成できます。

ぜひ紙コミックを手にとってご覧ください。

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作品のあらすじ・ネタバレ・概要

時は昭和13年(1938年)。

みどりは、貧しい家庭に育った少女です。

病気の母を支えるために花を売りに夜の町に出たある日、親切なおじさんに話しかけられます。

帰宅したら、ネズミに下半身を食べられた母親があられも無い姿のまま亡くなっているのを見つけてしまいます。

「困ったときは、いつでも私を訪ねておいで…。」と優しく話してくれたおじさんの存在を思い出したみどりは、彼を訪ねました。

すると、おじさんに「赤猫座」という見せ物小屋に連れて行かれます。

親切そうに見えていたおじさんは、嵐鯉治郎という名前で、赤猫座の座長だったのです。

そこには、見た目が奇妙な姿の芸人たちが待機していて、みどりは彼らの世話をさせられます。

芸人たちはみどりを徹底的にいじめました。

みどりも、負けてばかりではなく、姿形が人間離れした芸人たちを化け物扱いするのでした。

作品のあらすじ・ネタバレ・概要
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ある日、赤猫座に新しい芸人が雇われます。

手品使いの小人、ワンダー正光という男です。

この男はみどりに気があるようで、距離を縮めようと近寄ってきます。

みどりも、自分に良く接してくれるワンダー正光を好きになっていきました。

赤猫座で収益を上げていった彼のおかげで、みどりも以前のような嫌な思いはしなくて済むようになります。

ところが、突然座長の嵐鯉治郎が売上金を持ち逃げ出してしまいます。

そのせいで赤猫座は解散となり、芸人たちも他所へ行くことになりました。

みどりは、想い合うワンダー正光との仲を芸人たちに祝われながら旅に出ます。

ワンダー正光は、みどりを置いて弁当を買いに行くものの、途中で殺されてしまいました。

ひとりバス停に残された、みどり。

ワンダー正光を探し疲れた先でみどりが見た人物たちは、誰!?

みどりは、一体どうなってしまうのでしょうか?

主な登場人物

みどり

みどり
Amazon

この作品の主人公です。

父親は蒸発、母親は病弱なため、貧しい家庭で暮らすおかっぱ頭の少女です。

夜に花売りの仕事をしていました。

母親がひどい最期を迎えたのを目撃し、ひとりぼっちになってしまいます。

花売りの客だったおじさんに会いにいったら、その男の見せ物小屋で下働きをさせられました。

親を亡くし哀れで、芸人にいじめられる一方で、芸人たちを馬鹿にしたり、意外と性格はキツめです。

また、みどりのキャラクターは、筋肉少女帯(日本のバンド)の「何処へでも行ける切手」という曲をたどり『新世紀エヴァンゲリオン』のヒロイン綾羽レイの成り立ちに影響を与えたそうです。

少女椿の世界観を解説しているような「何処へでも行ける切手」をお聴きください。

ワンダー正光

ワンダー正光
ホンシェルジュ

座長の嵐鯉治郎が赤猫座の経営を改善するために呼んだ、西洋手品を操る中年男です。

みどりを気に入って親切にするものの、次第に独占欲が強くなっていきます。

小人だと、他人に指摘されると爆発的に怒るので、危険な人物かもしれません。

赤猫座が解散した後は、みどりと共に旅立ちます。

ところが、道中で強盗に殺されてしまいました。

嵐鯉治郎

赤猫座の座長でした。

みどりには、優しくする一面もありつつ、ケチで小心者です。

カナブンと肉体関係を持っていましたが、座のお金を持ち逃げする時にその関係も捨ててしまいます。

徳利児鞭棄

徳利児鞭棄
ホンシェルジュ

包帯だらけの身体の、赤猫座の32歳の芸人です。

なぜ包帯だらけなのかというと、両腕を失って、顔には火傷があるからです。

みどりの事を好きなのに、彼女を犯すなど、人間性に問題があります。

ついにみどりに告白をしたのに、それを目撃したワンダー正光にひどく嫉妬されて、殺されてしまいます。

カナブン

カナブン
ホンシェルジュ

見た目はポニーテールの美少女ですが、実は立ちションができる身体です。

みどりの大切な飼い犬を殺して食べるなど残虐な面もあります。

嵐鯉治郎と付き合っていたけれど、彼が赤猫座を去った時に捨てられてしまいました。

蛇女紅悦

蛇女紅悦
ホンシェルジュ

蛇を生きたまま丸呑みできる芸人です。

妖艶な女性です。

その魅惑的な身体と美貌を利用して、赤猫座の男性たちを翻弄します。

人間ポンプ赤座

片目の大男です。

剣を丸呑みする芸人で、蛇女紅悦と肉体関係を持っています。

みどりの事も狙っていたようですが、蛇女紅悦に止められました。

赤猫座解散後は、前から誘われていたグループへ移って行きます。

みどりの父

髪型は角刈りです。

家庭を顧みない中年男で3年前に蒸発してしまいました。

みどりの母

この母親は、病弱です。

下半身をネズミに食べられてしまうという、あまりにもひどい最期で、みどりはそれを目撃してしまいます。

作品の見どころ

目を背けたくなる描写

序盤から、主人公みどりの母が亡くなっている姿が、トラウマ級です。

病弱なのだから病に犯されて静かに息を引き取る、などという筋書きは、この作品の中では許されないようです。

父にも蒸発され、どうしたらよいのかわからず頼ったおじさんは、見せ物小屋の座長でした。

そこにいる芸人たちの姿ときたら、異形だらけです。

みどりに対する数々のちょっかいやいじめ、それが性的なものも含まれていて、平和に漫画を読むことなどできません。

アート作品のような絵

少女椿の絵は怖い場面が多いですが、それと同時にアート作品のように捉える見方もあります。

この作品の舞台は、昭和初期です。

大正から昭和初期の雰囲気を感じる作画は、懐かしさを感じる読者もいるかもしれません。

作品の中に現れる裸電球や鳥居など、和の雰囲気の小道具に心を奪われた人もいるようです。

服の皺一つを取っても、大変手間のかかる描き方をしているそうで、細かい部分にも注目です。

残虐な場面の絵はできるだけ見たくはありませんが、そんなところにも作者ならではの描写があって、ハッとさせられます。

本能的に拒絶したくなる結末

結末は後味が悪く、本能的に拒絶したくなってしまうかもしれません。

みどりは、ワンダー正光と共に旅立ちます。

弁当を買いにいった彼は、強盗に殺されてしまうのですが、そこからが、夢と現実が交錯してしまって、みどりの精神が崩壊してしまいます。

みどりは、ワンダー正光が殺されていたとは気づいていません。

それなのに、探し回ったあげく見つけた彼は、神社で赤猫座の仲間たちと宴会をしているのでした。

なぜか、そこにはいなくなったはずのみどりの両親が行為に耽っています。

みどりは置き去りにされた、裏切られたと、半狂乱になってしまうのです。

それは幻でしかありませんでした。

感想・レビュー・口コミ・評価

資料の一環として購入。ストーリーはさほど重要ではない。カルト的人気を誇るそうだ。キャラ立ちがすごい。冒頭の登場人物の紹介の中の北一輝とか美空ひばりとか出てきたかな?ワンダー正光、鞭棄、フタナリカナブンが好き。12歳のみどりは母が死んで、見世物小屋の親父に騙されて小屋の芸人にされてしまう。虐げられていたところに小人症の中年手品師、ワンダー正光が現れる…。なんという世界観だろう。10代の時に読んだらハマったのかな?設定としては昭和13年ということになっている。裸電球、幟、神社の鳥居こういったモチーフがそそる。

読書メーターより引用

何度目かはわからんが再読。定期的に丸尾末広先生の漫画を摂取しないと精神的安定性が保たれないんだ、私は。丸尾末広先生の漫画からしか得られない栄養素がある。確実に、ある。中身に関してだけど、こんな筋書きだっけ?ってなった。大好きだけど忘れてた。鞭棄のこと、改めて本当に好きだなあと思った。ツンデレかわいいのよ。あとカナブンも好き。萌えが止まらないのよこの漫画。

読書メーターより引用

国によっては所持しているだけで逮捕されるんじゃないかと思うくらいには描写がエゲツナイ。ただ、あまりの表現力にこの中には何か高尚なものがあるのではと思わず感じてしまった。この漫画が残酷なのは、主人公がただ悲惨な目に遭うだけではなく、描き方自体が主人公の苦しみすら滑稽なものに変えて突き放してしまうからではないか。

読書メーターより引用

一見するとエログロナンセンスな作家に思われがちな丸尾末広。

もちろんこの作品にもグロテスクな描写がある。苦手な人は苦手かもしれない。

しかし、この本の本質はそこではない。

物語の悲劇性。絵のシュールさ。クライマックスの恐怖。

この3つに満たされた少女の悲しくて儚くて切なくて悲しいお話。「グランギニョール」

そしてワンダー正光の見せ場での言葉の真意を書き出す作者の能力はすばらしい。

私はクライマックスの光景(みどりの…)に恐怖した。あれほど自分の立っていた地面が崩れた瞬間を目にしたみどりの恐怖を絵に表した作者は天才かもしれない。

Amazonより引用

とにかくすごかった。それしか言えない。これは本当に読まないとわかりません。

Amazonより引用

作者は丸尾末広氏

作者は丸尾末広氏
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丸尾氏とは?

作者は丸尾末広氏(1956年〜長崎生まれの漫画家・イラストレーター)

大正〜昭和初期のレトロな雰囲気と、目を背けたくなるような表現を併せ持っているのが、丸尾氏の作品の特徴です。

漫画だけでなく、個性的なイラスト作品(イラスト作品集やCDジャケットなど)が多いのも、他の漫画家とは違っています。

また作品全体の雰囲気がどことなく危険な香りがするのは、ちょっと人とは違う経歴が関係しているかもしれません。

複雑な生い立ち

実の父が不明で、親戚の養子になったり、生活保護を受けている継父の元で暮らすなど、

幼少期から複雑な環境で育ちます。

子ども時代には、「少年マガジン」の『エイトマン』などを模写することもあったようです。

中学を卒業した後、職を転々とし、時には悪事に手を染めたこともありました。

「今度こそちゃんとやろう」と思いながらも、なかなかまともな職にはつこうとしなかったそうです。

そのような中、絵に関しては努力を続けていました。

漫画家としての活躍

漫画家としての活躍もまた、一筋縄ではいきません。

まだ17歳でしたが、独学で描いた漫画を集英社の週刊少年ジャンプに持ち込みました。

ところが、週刊誌の内容と作風の方向性の違いから採用されませんでした。

その後1980年、サン出版の官能劇画誌『エロス’81 劇画悦楽号2月号増刊』から短編「リボンの騎士」でデビューします。

1981年の「漫画ピラニア」で読み切り作品『哀切秘話 少女椿』が発表され、1982年に短編集『薔薇色ノ怪物』に収録されました。

この作品が、少女椿の元となっています。

1984年には「少女椿」を青林堂で単行本として出版しました。

この漫画「少女椿」は、2003年に青林工藝舎から出版され、1984年出版の作品に加筆修正し、書き下ろしを14ページ加えた改訂版です。

パノラマ島奇譚は2009年に手塚治虫文化賞を受賞しました。

また、初の長編「トミノの地獄」も手掛けた丸尾氏。

彼の作品は、海外でも評価が高いようです。

フランス・コミック界の巨匠・メビウスが「アルチュール・ランボーのような誇りと激しさを秘めて、丸尾末広は、自らの魂の廃墟の上に立っている」と絶賛していたほどです。

マルチな活躍

20代に劇団に所属していた事もありました。

「東京グランギニョル」という劇団の宣伝美術と役者を担当するなど、マルチな活躍をしています。

GUのウルトラマンシリーズに、アーティストコラボ企画として、書き下ろしイラストで参加したことからも、多方面にエネルギッシュに活躍する様子が伺えます。

少女椿を原作とした作品

アニメ版少女椿

アニメ版少女椿
ナタリー

正式名は「地下幻燈劇画 少女椿」です。

1992年に公開されました。

内容が過激なために、スポンサーがつかなくて絵津久秋(原田浩)監督が自費で制作したというエピソードがあります。

また、R指定(R15 +)を付けるなど、上映にはいくつかの条件が付けられる映画です。

舞台版少女椿

舞台版少女椿
廻天百眼公式サイト

正式名は、廻天百眼十発目劇場公演「少女椿」です。

2011年に虚飾集団廻天百眼により舞台化されました。

ザムザ阿佐谷で、10月に5日間上演され、DVD化されています。

舞台版少女椿はこちらから

実写版少女椿

実写版少女椿
公式サイト

2016年5月に公開されました。

主演は中村里砂で、監督・脚本はTORICOです。

内容の過激さを考慮してR15+指定になっています。

この映画のガイドブックもあり、少女椿実写版の魅力を堪能できます。

少女椿実写版ガイドブックはこちらから

DVDも、残りわずかですが販売しています。

実写版少女椿はこちらから

作者の他の作品

薔薇色ノ怪物

薔薇色ノ怪物
Amazon

これは丸尾末広氏の短編集で、初の単行本です。

新たに掲載作品を増やして改訂版として再び販売しました。

この本を読めば、丸尾ワールドを堪能できます。

収録作品

「カリガリ博士復活」「リボンの騎士」「下男の習性」「少女椿」「僕らの眼球譚」

「私ハアナタノ便所デス」「少年Z」「天然の美」「童貞厠之介」「血と薔薇」

「最モ痛イ遊戯」「腐ッタ夜」「腐ッタ夜・ちんかじょん」「色彩間苅豆」

薔薇色ノ怪物はこちらから

パノラマ島綺譚

パノラマ島奇譚
Amazon

江戸川乱歩原作「パノラマ島綺譚」を丸尾氏が漫画化した作品です。

2009年、手塚治虫文化賞を受賞しました。

原作の猟奇・怪奇な世界を余すところなく再現した問題作と言われています。

パノラマ島奇譚はこちらから

トミノの地獄

トミノの地獄
Amazon

2014〜2019年、月刊コミックビーム(KADOKAWA)で、連載されました。

全4巻で、丸尾氏初の長編作品です。

双子のトミノとカタン、この宿命の2人をめぐる復讐のストーリー。

幻想と妄想が入り乱れ、丸尾氏の美しくも狂った世界観がぴったりです。

トミノの地獄はこちらから

少女椿はどこで読める?のまとめ

  • 少女椿はAmazonで読める。
  • 作者は丸尾末広氏。
  • 青林工藝舎出版で、紙のコミックでしか手に入らない。
  • 作品の舞台は、昭和13年。
  • 両親を亡くした少女が、見世物小屋で働くことになる、という薄幸な運命が描かれている。
  • 登場人物は、主人公のみどり・ワンダー正光・嵐鯉治郎・徳利児鞭棄・カナブン・蛇女紅悦・人間ポンプ赤座・みどりの父・みどりの母。
  • 見どころは、昭和初期のレトロな絵柄とエログロ・ナンセンスが満載のストーリー。
  • この作品を読んだ読者は、ストーリーの暗さ・残虐さよりも、登場人物や時代背景の描写に惹かれているようだ。
  • 作者の丸尾氏は幼少期から複雑な家庭で育ち、職を転々とした末に漫画を描くようになった。
  • イラスト作品も多い。
  • 役者経験もあり、マルチな活躍をしている。
  • 少女椿は、漫画の他に、アニメ版・舞台版・実写版がある。
  • 他の作品は、薔薇色ノ怪物、パノラマ島綺譚、トミノの地獄など。